Press Release
各位
                              2005年12月14日
                              株式会社カオスウェア
                              代表取締役社長 梅野 健

軽量高速暗号VSCを用いた
携帯画像の暗号化伝送実験に成功

〜QRコードを暗号化の鍵として、VSCを携帯電話ソフトへ
実装することによりセキュア転送サービス提供へ〜

 株式会社カオスウェア(本社:東京都小金井市、代表取締役社長:梅野 健 以下、カオスウェア)は、カメラ付き携帯電話で撮影した画像などを、直接暗号化して送信するシステム(システム名称:コードメール)を開発しました。
従来から、カオスウェアは、VSC(Vector Stream Cipher)という軽量かつ高速な暗号化エンジンを開発し、様々なシステムに導入し、自社製品として、『暗号化工房VSC-P2P』及び『CIPHERON(サイファロン)』といった暗号化ソフトウェア・ソリューションを開発し販売してきましたが、本システムは、VSCの軽量という特長を活かした初めての携帯電話向けセキュリティサービス・製品となります。
御利用サービスイメージとしては、まずカオスウェアのサーバーから、『コードメール』のiアプリ等の携帯電話ソフト(送信用)とPC等の受信側で必要な受信用ソフトをダウンロードしていただきます。そのアプリケーションには、暗号伝送用の暗号鍵を生成するプログラムが入っており、PC等に導入し、同プログラムが暗号鍵をQRコードに変換し、モニターに表示します。送信者は、カメラ付き携帯電話でQRコードを取得し、携帯端末用暗号化送信用アプリで同QRコードを読み取ります(図1参照)。コードメールの携帯端末用カメラで、写真を撮影した後、メモもつけて、送信ボタンを押すと(図2参照)、撮影した写真ファイルが、VSCにより暗号化されて(元の画像ファイルの痕跡は、端末には残りません。)、カオスウェアの転送サーバーに送信されます。カオスウェアの転送サーバーでは、VSCに準拠された暗号化フォーマット(.VSC)で暗号化されたファイルとヘッダー付きのファイルを送信者が指定した受信者(通常、送信者のPC側のアドレス)に送信されます。この場合、携帯電話とPC間という、回線の途中がVPNやSSL対応していないインターネット回線上でも、ファイルごと暗号化しているので、安全に画像及びメッセージを送信できる様になります。

本サービスは、来年3月末までに開始する予定であり、既存の暗号化ソフト「暗号化工房VSC-P2P」や「CIPHERON」にも、このQRコードを用いた『コードメール』機能を次期バージョンに付加する予定です。その場合、既存カオスウェア有償製品をご利用の場合、月額料金500円/ユーザーのところを250円/ユーザーに半額となる予定です。

本サービス『コードメール』のデモは、本年12月21日に東京エレクトロン本社にて開催されます『超情報通信セミナー』(http://www.chaosware.com/seminar/vsc2005.html) にて初出展する予定です。


以上



会社概要
【株式会社カオスウェア 会社概要】
社名 : 株式会社カオスウェア
代表者 : 代表取締役社長 梅野 健
本社 : 東京都小金井市貫井北町4-2-1
U R L : http://www.chaosware.com/
設立 : 平成15年8月26日
資本金 : 6,000万円(平成17年12月1日現在)
事業内容 : 日本の情報通信に係る中核的研究機関である独立行政法人情報通信研究機構(NICT)発ベンチャー第1号としてNICTの研究成果のビジネス化、特に無線・有線のブロードバンドネットワークに適したセキュリティソリューションの提供、VSC暗号を用いたセキュリティアプリケーション「VSCシリーズ」の開発、スケーラブルな個人情報保護システムの構築ソリューションの提供、世界初HDTV映像のリアルタイム暗号化用半導体IPの開発・事業化・販売、並びに、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の委託開発「5GHz帯のカオスCDMAチップ」の開発を行う。




図1 メニューインターフェース 図2 暗号化画像送信画面