暗号化の仕組み

公開鍵と秘密鍵

CIPHERON NEOでは、公開鍵と秘密鍵という2つの鍵を利用してファイルの暗号化を行っています。
公開鍵は他人に見られてもよい鍵。秘密鍵は他人には絶対に見られていはいけない鍵になります。

私たちの生活している社会でもっとも近い例が「錠前」と、それを開けるための「鍵」がのペアが挙げられます。
CIPHERONで使っている公開鍵が「錠前」に対応し、秘密鍵が「鍵」に対応します。
具体的には公開鍵は「2次元バーコードが印刷された名刺」であり、秘密鍵が「CIPHERON NEO」となります。

・公開鍵と秘密鍵(クリックすると拡大されます)


この仕組みを用いて、他人から大切な物(情報)を送ってもらうことを考えます。

(1) 錠前と鍵の場合

1. 大切な宝物をもらいたい人は自分の錠前をロックしていない状態で宝物を送ってもらう人に送ります。(下の図の場合BobからAliceに錠前を送る)

2. 錠前を受け取ったAaliceは大切なもの(宝箱)にBobから送られた錠前で鍵をかけます。そしてBobに送ります。

3. AliceからBobへ送られた宝箱は、送られてくる間、決して開けられることはありません。

4. Bobは宝箱を受け取ります。そして、自分が持っている「鍵」で「錠前」を開けます。

こうして、AliceからBobに宝物が安全に受け渡しされました。
これと同じ原理でCIPHERON NEOでも遠くにいる人から安全にパソコンのデータを受け取ることができます。

(2) CIPHERON NEO, CIPHERON.NETの場合

1. 大切な文書ファイルを誰かからもらいたい人は、大切な文書ファイルを送ってくれる人(自分のお客様、同僚)に自分の名刺を渡します。
  その名刺にはCIPHERON NEOで作成された2次元バーコード公開鍵が印刷されています。

2. 名刺を受け取った人は、自分の携帯電話で2次元バーコードを読み取ります。読み取られた2次元バーコードは暗号化ポータルサイトCIPHERON.NETに登録されます。

3. CIPHERON.NETには暗号化されて保存されるため、ダウンロード中やダウンロードしてからPCで保存している間も他人は決してファイルを開くことができません。

4. Bobがファイルを開きたいときは、CIPHERON NEOにドラッグアンドドロップします。

この様に2つの鍵を利用することにより、遠隔にいる人から、CIPHERON NEOを利用することにより、ファイルを安全に受け取ることができる様になります。


・公開鍵と秘密鍵を使った暗号化の概要図(クリックすると拡大されます)