2005年11月1日

理化学研究所と融合的連携研究の開始

〜 新しい脳型信号処理を用いた次世代移動体通信の実現を目指して 〜

株式会社カオスウェア(本社:東京都小金井市、代表取締役社長:梅野 健 以下、カオスウェア)は、最近の脳科学の進展に著しい寄与をした信号処理方式に基づく全く新しい移動体通信方式の研究を、NICT(独立行政法人情報通信研究機構)、及びJST(独立行政法人科学技術研究機構)の研究成果であるカオスCDMAを基礎に行ってきましたが、今般、その研究の更なる強化、実用化及び標準化を目指して、脳科学の分野で世界的に著名な脳科学研究センター(センター長:甘利俊一)を有する独立行政法人理化学研究所(本所:埼玉県和光市、理事長:野依良治: 以下、RIKEN)と、本日11月1日に、同所「産業界との融合的研究連携研究プログラム」に基づき共同研究契約を締結し、共同研究を開始しました。

今般、携帯電話で取り扱う情報は、音声からデータ信号、写真、映像、と大容量化しており、限られた周波数帯域を利用しつつ混線無く高速なデータ伝送する信号処理方式の役割は非常に大きなものなっております。
その中で、素早く学習、パターン認識する脳内で起きている情報処理の中で、次世代、次々世代の移動体通信に必要な信号処理に対して本質的な役割を果たすものがあり、チップ化により応用可能であることが最近、弊社、独立行政法人情報通信研究機構、独立行政法人理化学研究所、独立行政法人科学技術振興機構のカオスCDMAの研究の延長線上に解ってきました。本共同研究は、この知見を基礎に推進するものであり、低消費電力型の移動体通信に応用可能な脳内信号処理の研究を逆に、脳科学の発展にフィードバックする狙いもあります。

以上

■会社概要
【株式会社カオスウェア 会社概要】
社名 : 株式会社カオスウェア
代表者 : 代表取締役社長 梅野 健
本社 : 東京都小金井市貫井北町4-2-1
U R L : http://www.chaosware.com/
設立 : 平成15年8月26日
資本金 : 6,000万円(平成17年11月1日現在)
事業内容 : 日本の情報通信に係る中核的研究機関である独立行政法人情報通信研究機構(NICT)発ベンチャー第1号としてNICTの研究成果のビジネス化、特に無線・有線のブロードバンドネットワークに適したセキュリティソリューションの提供、VSC暗号を用いたセキュリティアプリケーション「VSCシリーズ」の開発、スケーラブルな個人情報保護システムの構築ソリューションの提供、世界初HDTV映像のリアルタイム暗号化用半導体IPの開発・事業化・販売、並びに、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の委託開発「5GHz帯のカオスCDMAチップ」の開発
を行う。


【理化学研究所概要】
研究所名 : 独立行政法人理化学研究所
代表者 : 理事長 野依 良治
本所 : 埼玉県和光市広沢2−1
U R L : http://www.riken.jp/
設立 : 1917年
年間予算 : 86,769百万円(平成17年度)
事業内容 : 独立行政法人理化学研究所(理研)は独立行政法人理化学研究所法により科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する試験及び研究等の業務を総合的に行うことにより、科学技術の水準の向上を図ることを目的とし、日本で唯一の自然科学の総合研究所として、物理学、工学、化学、生物学、医科学などにおよぶ広い分野で研究を進めている研究機関。
沿革 は、1917年(大正6年)に財団法人理化学研究所として創設され、戦後、株式会社「科学研究所」、特殊法人時代を経て、2003年(平成15年)10月に文部科学省所管の独立行政法人理化学研究所として再発足した。


■ 本件に関するお問合せ先:
株式会社カオスウェア                 
代表取締役 梅野健                            
TEL:042-327-6299 FAX:042-327-6339